世界トップクラスの環境対策
地球温暖化対策
加古川工場の生産活動に伴って排出される温暖化ガスの殆どがCO2であり、その発生源である使用エネルギー(ガス・霜気・蒸気など)の使用削減に取り組んでいる。
CMC設備、コークス炉操業コントロールセンター、CDQ設備などを設置し、生産プロセスの改良、設備の自動化、廃熱回収を行うなど高レベルの省エネルギー活動を推進している。
CMC(Coal Moisture Control Equipment)原料石炭調湿設備
原料石炭を事前乾燥し、含有水分を低減・安定させることにより、コークス製造工程のエネルギー使用量を減少させている。
CDQ(Coke Dry Quenching Equipment)コークス乾式消火設備
コークス炉から押し出された赤熱コークス(900℃)を冷却チャンバーで不活性ガスにより冷却して、その熱を蒸気の形で効率的に回収することにより、CO2の排出量を抑制している。
コークス炉操業コントロールセンター
石炭・コークス各設備は、コンピュータにより運転と監視作業が的確に行われる。また、自動コントロール化により、完全自動運転が行われている設備が多い。
大気のクリーン化
加古川工場ではNOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)、ばいじんなど燃料に由来するものが多いため、燃料ガスのクリーン化を図っている。また、コークス炉燃焼制御システムの設置により、大気のクリーン化に努めている。ばい煙については、環境テレメーターシステムにより現地の測定値が直接市役所へ送信されている。
脱硫設備
コークス炉ガスに含まれている硫黄を分離。分離した硫黄は硫酸設備に送り、硫酸を製造している。
脱アンモニア設備
ガス中のアンモニア分をりん酸溶液で吸収除去し、水蒸気蒸留により、液体アンモニアとして回収している。
環境テレメーターシステム
NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)および地域への降下ばいじんについては、公開モニターを設置し市民に公開している。
粉じん飛散の防止
粉じんについては、飛散抑制(石炭へのコーティング)、密閉化(ベルトコンベヤー)、湿潤化(貯炭場への自動散水、道路の散水)、集じん装置の設置を実施。コークス炉ガイド集じん装置は、当社が技術開発したもので、世界中のコークス炉で採用されている。
貯炭場自動散水設備
貯炭場の全体をカバーし、天候の状態に応じ散水して粉じん飛散を抑制している。その他、コークス炉窯出設備、輸送・整粒設備などに高性能集じん装置を設置。設備の密閉化、散水車による路面散水などにより、粉じん飛散の防止に努めている。
防じんネット
粉じん飛散防止対策の一環として、住宅地との境界近くの製鉄所敷地内北側のグリーンベルトに高さ約25mの防じんネットを建設。東側岸壁付近~西門付近までの全長約2,300mに設置。
集じん装置
環境面に配慮し、他社では設置例の少ない、M/S窯口集じん装置をコークス炉に設置。窯出し時の粉じんを、大型フードと集中ダクトで捕集する。このような集じん装置を工場全体としては、原料炭前処理設備に8基、コークス炉周りに11基、積出設備に13基、計32基設置。これらのトータル集じん風量は1時間当たり365万㎡となり東京ドーム容積の約3倍に当たる。
水質汚濁防止
加古川工場では、生産プロセスの改善や再生水を利用するなど、排水量を可能な限り抑制している。海域に放流する排水は活性汚泥処理設備で浄化(化学的酸素要求量)し、水質汚濁物質の負荷量を低減している。活性汚泥処理設備を技術開発し、業界で初めて当社が採用した。
活性汚泥処理設備
工場排水を沈殿などの前処理をし、生物反応層で微生物と撹拌・ばっ気し、排水中の有機物を酸化分解。その後、浄化されたきれいな水を次エ程(活性炭吸着設備)に送水している。
活性炭吸着設備
前段、活性汚泥処理設備で処理した水をさらに、クリーンな水として処理するため、近年、活性炭の吸着性を利用した処理方法を採用し、排水している。
