コークス製造プロセスにおける副産物のガスから、
有用な化成品として精製・供給。
これらを通して培った技術を、
さまざまな分野へ活用しています。
発生する熱エネルギーも回収・再利用されています。
冷集設備では、ガス精製工程の第一段階としてコークス炉ガスを冷やし、副産物のコールタールを取り出します。コールタールは、防錆・防食塗料として利用されたり、タイヤやゴルフシャフトのカーボンなどの原料に用いられています。
液安設備では、ガス中のアンモニア分をリン酸溶液で吸収除去したのち、水蒸気蒸留によって液体アンモニアとして回収します。液体アンモニアは、脱硝剤として発電の際に発生するNOxの除去などの環境保全分野で広く活躍しています。
軽油捕集設備では、ガス中の粗軽油分を吸収油にて洗浄、捕集します。粗軽油はプラスチックの原料となり、生活の身の回りのさまざままなものへと姿を変えています。
脱硫設備では、工場内で使用するガスをクリーンにするために硫黄分を除去し、さらに硫酸製造設備で硫黄分から濃硫酸を製造します。硫酸は工業用品、医薬品、肥料、電池などに使用され、暮らしの様々な場面で活躍しています。