世界に誇るコークス製造技術
注目技術コークス炉加熱自動制御システム
注目技術炉幅測定装置

注目技術!!コークス炉加熱自動制御システム-燃料ガスを削減、海外からも注目される省エネ技術-

コークスは、コークス炉ガス(COG)を燃焼させて、石炭を1200℃の高温で20時間ほど乾溜(蒸し焼き)にし、製造されます。
248門のコークス炉を備える関西熱化学加古川工場では独自の加熱制御システムを開発・導入し、COGの使用量を削減。このシステムは三菱化学エンジニアリングとの連携により海外にも販売され、省エネとCO2削減に寄与しています。
※加熱自動制御システムの導入により、約5%の燃料削減効果が実現しました。

人とITが補完しあい、加熱を最適化

▲DCSのコークス炉加熱自動制御システム
このシステムは、各炭化室および炭化室を加熱する燃焼室に設置された温度計によって、温度変化のデータを取集し、コークスセンターにあるDCS(制御用コンピュータ)に送り、火落ち時間の予測を行うものです。その予測に基づき、運転員が各室の加熱温度を調整し、バラつきを抑制します。
さらに248門すべての作業進行情報を集約し、全体の温度が最適なものになるように加熱ガスを自動制御します。
また、全てを自動制御にするのではなく人の判断が介在できる部分を残すことによって、操業状態の変化や突発的な事態に対応できるようにしています。

NEDOモデル事業として中国へ展開

乾留の状況(導入前)
このシステムは2004年、台湾のチャイナスチール社にその高いコストパフォーマンスを評価され、競合他社との入札に勝ち、ご導入いただきました。

さらにNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「国際エネルギー消費効率化等モデル事業」に応募し、実施可能性調査(FS)の対象として採択されました。
FSの結果、5%程度の燃料削減が見込めることが実証され、第4回日中省エネ・環境フォーラムの中で経済産業省の注目プロジェクトとして採りあげられ、山西陽光焦化社への導入が決定しました。

注目すべきことは加熱自動制御システムの導入により、燃料削減に加え、年間約3万トンのCO2を削減できることも試算されており、その削減分を技術支援国である日本の温室効果ガス排出削減の一部に充当できる可能性が高いということです。
乾留の状況(導入後)